ども、さくぽんです。
このブログでも紹介していたさくぽんのクロアチアユースラリー体験記が、日本オートキャンプ協会が発行するオートキャンプ新聞にも掲載されております。
せっかくの機会なので、皆さんにも読んで頂きたく、こちらにも転載します!
(※一部見出しや写真の追加、段落変更など、web用に追記しております)
ユースラリー体験記
「ユースラリーの雰囲気ってどういう感じなんだろう」
クロアチアへと出国する前は、不安もたくさんあった。
ヨーロッパのキャンプスタイルがどのようなものなのかわからず、おそらくアジア人は自分1人、みんなと馴染めなかったらどうしようかとドキドキとしていた。
しかしながら、一生の思い出に残るような、参加して本当に良かったと思えるラリーだった。
会場となったのは、クロアチアの首都ザグレブからバスで1時間強のところにあるテルメテュヘルジ。
キャンプ場がメインというよりも、大型のプールやサウナを有する大きなホテルの一角にキャンプサイトがある、と表現するのが正しいキャンプ場だった。
到着後にチェックインを済ませると「キミがサムライか。遠い日本からありがとう」とクロアチアキャンプ協会の方から歓迎していただいた。
まずは自分のテントを設営する。イギリスやオランダチームはそれぞれの国旗を大きく掲げてキャンプサイトを作り込む。日本のキャンプのように様々な道具を持ち込んでキャンプサイトを彩るというよりも、シンプルにテント泊をするだけ、というようなキャンプサイトだった。
いよいよ始まったユースラリー
ユースラリーでは、様々な催し物が開催される。オープニングセレモニーに始まり、ザグレブ市内を巡るエクスカーション(観光)、毎晩のディスコパーティ(!)、スポーツ大会など、日本のキャンプイベントとは全く違う要素が盛りだくさん。
昨年参加した台湾でのラリー(こちらは老若男女、誰でも参加できる)同様、ともにキャンプをしながら、開催国の文化を楽しむというのがユースラリーにも通じるところであった。
では、何が「一生に残るほど参加してよかった」と思えたのかというと、とにかく熱烈な歓迎を受け、国籍を超えてキャンプという共通の趣味を持つ仲間をたくさん持つことができたからである。
オープニングセレモニーでは、ユースラリーの開会が宣言されるのだが、「遠路はるばる日本から新しい友だちがきてくれたぜ!」と熱烈な歓迎を受けた。
そして、日本人が1人であることに気を使ってくれたのか、事あるごとに各国の人々が私のことをグループに入れようと誘ってくれたのだ。
オープニングセレモニー後はチェコのキャンパー達と夕食をともにし、エクスカーションではオランダグループに混ぜてもらい、毎晩開かれているディスコパーティに顔を出さないものならば「昨日の夜はどこにいたんだ?君を待っていたんだぞ」と言われる始末。
出発前の不安は一瞬で消え去り、のめり込んでいくようにユースラリーを楽しんだ。
なぜ、ユースラリーにきた?
「あなたはなぜ、ユースラリーに来たの?」
っと何度も聞かれた。それもそのはず、何時間も飛行機に乗って、東洋の人間がキャンプをしにクロアチアまで来たである。聞くところによると日本人の参加は20~30年ぶりらしい。
私はこう返す。
「ユースラリーに興味があったんだよ。それに、キャンプが大好きで」
と答えると皆の顔が緩む。
「私もそうだし、ここにいるみんな、キャンプが大好き。ただそれだけ」と話す。
クロージングセレモニーでは、FICC会長のペレイラ氏が、来年日本の福島県で開催されるラリーについて触れるとともに、改めて日本人がユースラリーに来たことについて感謝の言葉を述べてくださった。
すると会場からは私の名前が何度も何度もコールされた。
自分の人生で自分の名前が何度も大声で呼ばれることもないだろう。いかにもヨーロッパらしいといえるような雰囲気とその温かさに、嬉しくて嬉しくて、深々と頭を下げた。
「キャンプが好き」というただ1つの共通点で、これほど人は仲良くなれるのかと驚いた。キャンプは国籍や人種、性別、年齢を超えて世界をつなぐのかもしれない。
日本オートキャンプ協会の広報誌「オートキャンプ新聞」は、下記より過去のものを読むことができます。加盟キャンプ場では配布しているところもありますので、ぜひお手にとってみてください!
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