どーも!キャンプ日本一周中 佐久間亮介(@sakumanx)です。
私たちの旅のレポートを度々掲載して頂いております、オートキャンプ協会発行の月刊紙「オートキャンプ」の記事を当ブログにおきまして、転載することと致しました。このブログに転載することで、オートキャンプ協会に入会していない方にも私たちの旅の活動を簡潔にお伝えできればと思っております。
出発してから2ヶ月半が経ち、関東地方のたくさんのオーナー達に背中を押されながら、私たち はいよいよ東北へと向かいました。
東北地方、最初の行き先は福島県のあぶくまキャンプランド。 ACNのつながりで勝浦にあるまんぼうオートキャンプ場のオーナーから紹介されて伺いました。 東北地方でも私たちの仕事は変わらず、キャンプ場のお手伝い。あぶくまキャンプランドでは場 内整備のための丸太の皮むき、防腐処理、運搬というハードワークを。羽鳥湖にあるレジーナの 森では、大学生向けのフレッシュマンセミナーのお手伝い。RVリゾートモビレージ猪苗代湖で は、夏休みに子供達が湖畔で遊ぶ浮き島の整備、宮城県のエコキャンプみちのくでは、場内の枝 の剪定をさせて頂きました。
福島・宮城・岩手 震災の被害の大きかったこの3県を訪れて感じることは、まだまだ復興は始 まったばかりであるということとあの震災を決して忘れてはいけないということです。福島県では 原子力発電所の風評被害で未だに客足が震災前に戻らない所も多く、キャンプ場によっては風評 被害の影響で運営をされていないところも見受けられました。
私たちが福島県のキャンプ場のオー ナー達とお話をして感じたことは、もどかしさでした。福島県には素敵なキャンプ場がたくさん ありました。歴史ある会津の街並・自然溢れる磐梯山・水が綺麗な猪苗代湖など福島には他の県 に負けず劣らずの素晴らしい観光名所があって、食べ物も美味しくて。だけど、原発の風評被害 に苦しんで。とある管理人さんはこうおっしゃってました。「原発の影響は今もあるかもしれま せん。だけど、私たちはここに暮らし、放射能の問題を受け入れて生活をしています。設置された 機械で毎時計測された値は身体に影響が出るほどではありません。現にここに住む私たちには今 のところ影響はないのです。しかし、インターネットの情報などから、福島県全域がさも危ない 場所であるかのように扱われてしまうのが、非常に悲しいです。」 私たちもインターネットやテレビの報道に踊らされた人間の1人だったのかもしれません。だけ ど、今はこう思います。「その場に行ったことの無い人、経験の無い人がわぁわぁ言うのは簡単 だけど、無責任。何事も経験してからモノを語るべき」だなっと。今でも忘れられません。会津 美里町で食べた名産品のアスパラガス。東京で買う外国産の何倍にも太くなって肉厚なあのアス パラガス。もちろん危険な地域、食べ物もあるでしょう。でも、それは検査によって排除されて います。だから、私たちはまた福島県に来てキャンプをして、福島の美味しい野菜でつまみを作っ て、地酒で乾杯しようと思いました。
そんな思いを胸に秘めつつ向かった宮城県と岩手県。かつてJACで5つ星を獲得した岩手県陸 前高田にあるモビリアにも伺い、支配人の蒲生さんともお話をさせて頂きました。宮城県・岩手 県のキャンプ場は被災者の仮設住宅が作られているという例がいくつかあります。そのため、まだ まだ復興を遂げて、レジャーであるキャンプを楽しむ段階に震災で被害を受けた方々がそうなっ ていない現実を思い知りました。佐久間亮介が個人的に思い入れの強い、宮城県沿岸部。震災当 時、まだ学生だった私は「こんなちっぽけな大学生でも何か力になりたい」そう思って震災ボラ ンティアに参加。宮城県を中心に何度かお手伝いをさせて頂きました。改めて2年半ぶりに訪れ る宮城県の沿岸部。がれきが無くなり、町は綺麗になったけど、まだまだ元の生活には戻れてい という現状に愕然としました。主産業の漁業は概ね操業してますが、それでも仮設住宅から職場 へと向かう人々。この姿を見て、まだまだ復興は始まったばかりだし、被災をしなかった私たち はこの震災を忘れること無く、支援し続けなくてはいけないなって感じました。
被災した3県を通過し、いよいよ私たちは北の大地・北海道へと向かいます。友camプロジェ クトの方も南三陸で復興に携わる方や地元の漁師の方と焚き火を囲み、福島県ではなんとこの旅 通算3度目(同じ方が3度もキャンプに来てくれたのです!!)のキャンプを共にした仲間がいます。
たくさんの方に支えられてここまで来ることができました。まだまだ先は長いですが、1つの 大きな節目として北海道上陸は本当に嬉しい限りです。これからもキャンプ・旅の道中を楽しみつ つ「キャンプの楽しさ」をたくさんの人に伝えられるようにブログを更新して参ります。お時間あ る方はぜひ、ご覧下さい!!
以上、2014年8月発刊号 記事の転載です。
最新のキャンプ情報や女子キャンプこいしさんの島旅エッセイ、僕らの活動が掲載されているオートキャンプ協会発行「月刊オートキャンプ」はこちらでも見ることができます。
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