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【キャンプ場オーナーインタビュー】サンタヒルズ代表 中村郁夫さん

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キャンプの楽しみ方

どもども、ヤマケン&さくぽんです。

ヤマケンヤマケン
”アウトドアから笑顔を”なアウトドアクリエイター。キャンプで日本一周をしながら頭皮を労る26歳。好きな声優は花澤香菜さんと安野 希世乃さん。ブログのシステム関係担当。
さくぽんさくぽん
キャンプブロガー兼Life FREEKs代表。キャンプブログを書くことが趣味と化しているここ最近。キャンプも好きだけど、自然の中で過ごすことも好きです。

キャンプ場オーナーインタビュー記事第1弾。サンタヒルズ代表中村郁夫さんにインタビューを行いました。

中村郁夫さんと僕らの関係ですが、僕らが「郁夫さん」「郁夫の兄貴」と呼ぶくらいに慕っている方で、常日頃から何かと相談させてもらっている間柄です。

あとはサンタヒルズに行く度に美味しいお店でご飯を食べる仲でもあります(笑)

僕らからみると「頼れる兄貴!」的な存在の郁夫さんにインタビューをしてきました!

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代表の中村郁夫さん

【ヤマケン】 キャンプ場オーナーのインタビュー記事。記念すべき第1回目は、栃木県那珂川町にあります<サンタヒルズ>の代表<中村郁夫さん>へのインタビューです。今日はよろしくお願いします。

【郁夫さん】よろしくお願いします。

【ヤマケン】初めてで緊張してるので上手く行かなかったらすみません。なんならインタビュー項目見ます?

【郁夫さん】大丈夫。そんなことしたら俺も考えちゃうし緊張するわ(笑)。

【ヤマケン】ですよね(笑)

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サンタヒルズの創業っていつですか?

【ヤマケン】では早速なんですが、ひとつ目の質問です。これまで僕らも沢山のキャンプ場に行ってきましたが、やっぱりサンタヒルズは良いキャンプ場だなぁと思うんですけど、サンタの創業っていつですか?

【郁夫さん】褒めてくれてありがと(笑)おそらく1994年だったと思う親父(前代表)がキャンプ場を作ってから22年目になるねお客様のお陰でここまで来られたのかなぁ・・・という感じ。

【ヤマケン】魅力的なコテージがたくさんあって、キャンプサイトも多いですけど、当初はどういう感じだったんですか?

【郁夫さん】元々はそんなに広くなかったんだよね。今中央にある管理棟周辺が一番端っこで、ここから下の方だけが当初のサンタヒルズだったんだよ。今の4分の1ぐらいかな?

それから少しずつ土地を譲ってもらったり借りたりして、今の形になってるって感じだね。

それにコテージに関しても基本手作りでやってきてるけど、誰かと一緒に作ってきたものも結構あるんだよね。トントゥはその時来ていたお客様達と一緒に作ったし、リッカなんかは、学生100人と作って・・・あとレインディアは、セルフビルドを勉強したい他キャンプ場のオーナー達と一緒になって作ったんだよ。

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雪の結晶型に作られているリッカは学生や新社会人達100人と一緒に作り上げた

【ヤマケン】え!リッカの話は以前お聞きしましたけど、トントゥもそうなんですか??

【郁夫さん】そうそう。「ツリーハウスを作ろう!」ってことでお客様に声掛けをしたら、一緒に作りたいって言ってくれる方がいらっしゃって、一気にわーっと作った感じだったと思う。当時はまだ自分も学生だったから、あんまり詳しくは覚えてないけど、一緒に作った記憶はあるなぁ。

【ヤマケン】すげーな。お客さんと一緒に作りながら変化していくって面白いですね!

【郁夫さん】それ以外にもこの時期のイルミネーションとかもそうだけど、常に昨年とは同じ状態にはならないように毎年色んな所を変えていったりもしてるね。やっぱり来てくれるお客様が飽きないように、楽しんでもらえる工夫をするよう心がけているよ。

【ヤマケン】そうなんですね。今年初めてイルミネーション見て、動画と写真の撮影をさせて頂きましたけど、去年よりもパワーアップしてるって話ですもんね。

【郁夫さん】そうなのよ。毎年「変わったな~!」って思ってもらえるように頑張りたいね!

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とてもキャンプ場とは思えないイルミネーション。スタッフの力作です。

【ヤマケン】コテージがあるキャンプ場は結構多いですが、お客さんと一緒にとか、学生と一緒になんてキャンプ場はこれまで聞いたことがないです。そういう所も面白いキャンプ場ですよね。

ところでサンタヒルズって、凄く良い感じに木々が立ってますよね?サイトを邪魔しないで、且つ気持ちのいい景色というか雰囲気というか。これって元々あったもの?それとも植樹したんですか?

【郁夫さん】いや、元々この土地にあった木々だよ。開拓するならやっぱり元々の木々を活かしたいという気持ちがあって。土地を拓くにあたって切らなきゃいけない木もあったけど、なるべく活かせるように一度抜いて他の場所に植えたりしたんだ。

そもそも、豊かな雑木林が広がる里山を探し回って、この場所を気に入ったからこそ、キャンプ場を始める場所として選んだわけだからね。特にこのあたりはサンタママ(郁夫さんのお母さん)がこだわってるよ。

元々ここにないものを持ち込むことは生態系を破壊する可能性もあるから、花を植えるとしても管理棟の周辺だけにして、場内の植物には手を加えてないよ。

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初夏は本当に気持いいです。

【ヤマケン】なるほどー。サンタヒルズの静けさや居心地の良さっていうのは、元々この森が持っている力だったんですね。これがサンタヒルズの魅力の一つだよなぁ。

サンタヒルズの魅力は、自前主義とスタッフの思い。

【ヤマケン】郁夫さんの思うサンタヒルズの一番の魅力はなんだと思いますか?色々あると思うんですけど。

【郁夫さん】1番かぁー!(笑)1つに絞るってなると難しいけど、魅力になっているといいなぁと思うのは、ずばり「スタッフ」だね!

【ヤマケン】スタッフが魅力、と言うと?

【郁夫さん】スタッフの人数はそれほど多くないんだけど、1人ひとりに得意分野があって、それぞれが責任をもってキャンプ場を運営しようと、お客さんに楽しんでもらおうと一生懸命になってくれる。そこが魅力になるといいなって思う。

基本的にキャンプ場に関する事は全部自分達でやろうと思ってるんだよねHPもそうだし、印刷物もそう。このカフェ(キャンプ場併設のカフェ「komorebi」のこと)で使っているカップやお皿もサンタママの手作りだし。

サンタヒルズ最大の特徴ともいえる個性的なコテージを建てたり修繕したりという部分も、ほとんど自分たちでやってる。それで何かが伝わればいいかなって。

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サンタママ(郁夫さんの母)手作りの器。コーヒーが美味しい。

【ヤマケン】それは凄く分かる気がします。単純に作るだけなら外注すれば良いかもしれないけど、自分たちで想いを込めたものの方がお客さんに何か伝わるんじゃないかなって。

【郁夫さん】そうそう。自分たちでやることに意味があると思っていて、来てくれるお客さんに我々の想いが届けば良いなと思いながら作ってる。そういう想いをスタッフそれぞれが持っていて、それをカタチにしようと努力できるスタッフが集まっているのは、代表としては有り難いし、僕等のとても重要なストロングポイントだと思う。

【ヤマケン】成る程ですね。確かに皆素敵な人達だもんなぁ。そういう意味ではスタッフの手作りの温かさがキャンプ場の魅力ってことでもあると思うんですけど、イベント一つとってもその感じはします。

例えば5月に行われる「森のアートフェスタ」。沢山の手作り作家さんが場内にブースを構えて物販をする面白いイベントだけど、これの運営も全部自分たちでやってるんですよね?しんどくないですか(笑)?

【郁夫さん】そりゃしんどいよ~!(笑)もうすっごい大変なんだから!!(爆)今11月だけど、来年のアートフェスタの為にもう動いているからね。作家さんに声かけたりさ。1年の内の半分くらいはこのイベントに関わる仕事をしていると思う。

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【ヤマケン】しんどいですよね、そりゃ(笑)

【郁夫さん】うん。しんどいけど、その分自分たちで作りあげてお客さんが来てくれて、楽しいって言ってくれるのが凄く嬉しい。そういうお客さんの評価があるから、しんどくてもやろうって思えるんだよね。

そう思えるようになったきっかけは一昨年。当日大雨が降っちゃって、これじゃあ誰も来ないかと思ってたら、それでも1,000人程の来場があって、カッパや長靴でドロドロになりながらだったんだけど、喜んでもらえたんだよね。その時に「ここまで最悪の条件の中でも行きたいって思ってくれる方が1,000人もいるんだ!」って感じたよね。同時に「もう後には引けないな」って。

最近なんかはあの準備の大変さがクセになってきた部分もあるからね。軽くMになってきたのかな(笑)

【ヤマケン】Mになった(笑)凄い変化ですね(笑)今の話の中でお客さんが喜んでくれたからMになっちゃったって話ですけど、アートフェスタで得られたものとかはありますか?

【郁夫】(食い気味で)Mの話はもういいから!ちらっと言ってみただけだから!(笑)

いやーでも、アートフェスタなんかはもうホントに毎回「次回またやるの?」ってなる位葛藤の連続で・・・だけどまぁ、お客さんが喜んでる顔を見たらやめられないよね。だからもう「やるっきゃない!」って感じで開き直って毎年準備してる。

だからね、来年も運営内容は大きく改善をしていこうと思ってる。もう既に動き始めてるしね。最近ではこのアートフェスタを通じて色んな事を一緒に考える仲間ができ始めていて、その横のつながりっていうのも大事にしてるね。最終的にはやっぱり「人」が重要だと思うから。

それはアートフェスタに参加してくれる作家さんだけではなくて、周りで一緒に動いてくれる人達も皆。

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【ヤマケン】いやー。やっぱり突っ走ってますねぇ。

【郁夫さん】突っ走ってないよ(笑)ゆっくり突っ走ってるだけ。じっくりね。いやーでも休みもほしいよ、一週間くらい(一同(笑))

【ヤマケン】さすがにね。そりゃそうですよね。

【郁夫さん】取れても2連休までだもんね。キャンプなんかも行きたいっすよ~。

【ヤマケン】行きましょ行きましょ!いつ行けるか分かんないですけど(笑)

お客様、スタッフの笑顔が原動力。

【ヤマケン】さて、ここまでにも沢山ヒントがあったかとは思うんですけど、改めて、郁夫さんがこれまでキャンプ場を運営してきて「嬉しかったなぁ」って思う瞬間だったりエピソードがあったらお聞かせ下さい。

【郁夫さん】ざっくり言えば、お客さんの笑顔が見られて嬉しいなぁってことなんだけど、疲れきったようなお客様や、半ば喧嘩腰でいらっしゃったようなお客様が、帰りがけにニッコニコになって帰っていく姿をみると、「あ、これが僕らがやってる仕事なんだな」って再確認する。

他にも、ちょっとギスギスしたような家族がキャンプ場で過ごす中で、家族同士がテレビもないような世界で、否応なしに向き合って話をするじゃない?きっとそれがプラスに働いて、「良かったよー」とか、昨日からは想像も出来ないような笑顔で「ありがとう」とか言って頂いて帰られると、サービス業冥利に尽きるよね。ちょっとウルっときちゃったりね。(笑)

【ヤマケン】それは嬉しいですよね。自分のキャンプ場に来てくれた人達が笑顔で帰っていくとか、凄い嬉しい。

では、それ以外に大切にしたいと思うことはありますか?

【郁夫さん】お客さんの笑顔だけじゃなく、スタッフの笑顔だよね。やっぱりお客さんだけじゃなく、スタッフも楽しんでくれるといいよね。「お客さんは楽しんでるけど、その分スタッフにしわ寄せが来る」って話もよく聞くけど、そういうのは嫌だなって。

大変な部分は勿論あるけど、それでも楽しく笑顔で、心からそう思えるような環境でいたいなと。そういうスタッフの笑顔もこれからもっともっと見たいなと思うしね。まだまだ完全に整えられているわけじゃないから。

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左上からスタッフの木村さん、副代表の純さん(この二人がコテージ建設や外回りの現場を回してます)、郁夫さん。左下からカフェ担当で郁夫さんの妹であり純さんの奥様の容子さん、サンタママ、郁夫さんの奥様の昌子さん。

【ヤマケン】そっすねー。笑顔で楽しめているスタッフとそうでないスタッフ、どっちがお客さんが楽しめるかって言えば前者ですもんね。

サンタヒルズでゆっくりとリフレッシュできる空間を提供し続ける。

【ヤマケン】さてさて、ここまで長々と質問させてもらいましたがこれが最後の質問です。すごい大きなテーマになってしまうのですが、これからのアウトドア、自然と人間との関係性はどうなっていくと思いますか?

【郁夫さん】パソコン業務や室内で行う仕事が増えていくご時世で、最近やっぱり皆さん相当お疲れなんだな・・・っていう感覚を肌で凄く感じる。

キャンプ場だけじゃないけど、自然の中で自分の心も身体も開放するというか、リフレッシュするというのは凄く大事な作業だと思うんだよね。1回リセットするというか。

こういう時勢が進めば進むほど、このリセットが重要で、普段のサイクルがインドアになればなる程、振り子みたいに逆側=アウトドアへの反動が大きくなると思うんだよ。

そうやって、アウトドアに求めるものも多くなると思うから、廃れていくとは思っていないし、ずっと必要とされるものだと思ってる。そういう方々にも、リフレッシュやリセットができるような空間を、これからも提供し続けていけたらいいなと思ってます。

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【ヤマケン】成る程ですね。僕ら自身もその感覚があって社会人時代にキャンプを始めて、アウトドアの世界に魅了されたので、その話はかなりしっくり来ます。

自然だ自然だ-っつって、キャンプだキャンプだ-っつって。なるほどなぁ。

【郁夫さん】だからこそ、僕らはそういう方々がリフレッシュできる空間を作っていくし、2人はこれからもキャンプの魅力をドンドン伝えていったらいいんじゃないかな?

【ヤマケン】郁夫さんさすが良いこと言うじゃない!(笑)そういうの欲しかったのそういうの!!!(笑)

【郁夫さん】あはは(笑)普段なかなか褒めてもらえないから、こういう栄養が不足してるだろ君ら!(笑)飢え死にしそうなんだろ??

【ヤマケン】そうなんだよー(笑)。やっぱり僕らの想いとサンタヒルズの想いは一緒っていうか?もうマブだよね、俺たち(ドヤ)

ではでは、長いことお時間取ってしまいましたが、郁夫さん、本日は本当にありがとうございました!

【郁夫さん】いやいや、こちらこそ貴重な機会をありがとうございました。

<余談>

【ヤマケン】さっきこれで最後の質問とか言ったけど、お客さんに最後一言とかどうしますか?

【郁夫さん】そうだね。さっきの最後の質問は無かったことにして(笑)

【ヤマケン】良いこと言ったのに?(笑)ではせっかくなのでお客さんに一言お願いします。もう何でもいいですよ。いつもありがとー!でもこの辺のラーメン屋とかグルメは任せて!とかでも良いし(笑)

【郁夫さん】結構ねぇ、グルメ情報は任せて!っていうのはあるよね(笑)いつもそこは熱が入っちゃうんだよね~。お客さんに「どこが美味しいですかね?」とか言われちゃうと、「(ホイ来たぁ!!)和食ですか洋食ですか!?」みたいな(笑)

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【ヤマケン】この記事見たお客さんがこれからこぞって聞きにきますよ!(笑)

【郁夫さん】最近やたら聞かれるな!みたいな?(笑)聞かれるようになったら連絡するわ。

【ヤマケン】楽しみにしてます!で、それがお客さんへの最後の一言でいいんですか?(笑)

【郁夫さん】ちょ・・・ちょっと待って(笑) グルメ情報の話はおいといて・・・

結局さっきの話に戻ってしまいますが、キャンプ場としての原点は守りつつ常に進化し続ける所が、我々のキャンプ場の良さだと思っていますので、何回来ても飽きないような場所づくりを、これからもずっと続けていきたいと思っています。

ですので、まだお越し頂いていない方や、最近ご無沙汰・・・という方は、ぜひ遊びに来て頂けたらと思います!その時は、サンタヒルズスタッフ一同で温かくお迎えしたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします!

–  【ヤマケン】ありがとうございました!


現在代表の郁夫さんは、父であります通称さんたさんの息子、つまり2代目です。年齢は30代前半というだけあって、大変仲良くさせて頂いてます。

写真の説明でも書いたように、現場担当の純さんはカフェ担当の容子さんの旦那様。容子さんは郁夫さんの妹なので、超アットホーム経営がサンタヒルズの特徴です。

郁夫さんの話にもあったように、お客様もスタッフもみんなが笑顔になれるように、じっくりじっくりと地に足をつけて進化して行っているキャンプ場です。

キャンプ初心者でも行きやすい、コテージが充実したキャンプ場ですのでお子様が小さくても安心。

ぜひ、アットホームなキャンプ場、サンタヒルズへ行きましょう!!

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