ご無沙汰しています。ヤマケンです。
今年に入ってまともなキャンプの記事書けておりませんが、久しぶりに「あぁ。これは多くの人に使ってほしい…..」というテントに出会ったので。
今回紹介するのはテンマクデザインのおにぎりテント。多分当面これしか使わんな。
テンマクデザインおにぎりテントは軽量でシンプルな構造だけど、細部に拘った自立式テント
どうですか。まず先にこの可愛さをわかってほしい。実家の倉庫から10年以上前のビーチパラソルが見つかったときに、「この絵面の中でキャンプしたい!!」と思ったおにぎりテント。
先日湖畔のキャンプ場でパックラフト(ざっくり説明すると超強化ゴムボート。テントとか積んで川下りしつつキャンプが出来る外遊び)をしつつキャンプしてきました。
この湖畔に白のちょこんとあるビジュアルが可愛すぎて死ぬほど写真撮ってました。
で、だ。
可愛いだけかというと、そんなわけではありません。結論から述べると
- 小型、軽量(総重量1.8kg)
- シンプルなフレーム構造だけど、細かいところがすごいなぁってなる
- ベンチレーション(通気孔付き)で快適
- 自然を感じながらプライバシーを守る細かな仕様
- 重量に対する中の広さ
- 耐水圧などはもちろん山仕様
- かわいい
漫画「山と食欲と私」の信濃川先生とテンマクのコラボテント、登山をモチーフにした漫画に違わずテントもバッチリな性能です。
余談ですが、多分この7年8年で私初めての自立式テントかもしれません。
基本構造はシンプル
基本構造はとにかくシンプル。ポール2本をクロスさせ、それぞれにスリーブに通すだけです。
上からフライシートをかぶせて完成。
最近は特殊なギミックのあるテントもありますが、本当に基本の基の字のような構造なので誰でも簡単に立てられます。
写真撮り忘れてすみません。
ちなみにインナーが白で、フライシートがややクリームがかったカラーです。
個人的なインナー、フライシートともに生地の肌触りがとても好きです。
テント本体のポールエンドは差し込むだけでよいです。
エンドの形状が、ポールに変に負荷をかけずにテントの見た目をキレイにしてくれる秘密なのかなと勝手に想像してます。
若干角度がつくというか。
普通に使ってて関係してこないところですけどね。
フライシートはバックルなどではなく、自在(アジャスター)がついたガイロープをポールエンドに引っ掛けるだけの構造。
この辺りがひとつ軽量化を図りつつ、設営を楽にしてくれるポイントですかね。
引っ掛けるだけでなので本当に楽。
テント本体の隅にもちゃんとアジャスターがついています(写真上)
ペグ、ポールともにDAC社のもの。
DAC社は山用テントなどでも多く用いられる信用度の高いアルミポールの会社です。テント以外だとヘリノックスチェアのフレームとかね。
とにかく使っているものは高級品よ。
ちなみにインナー、フライシートともにリップストップという処理がされたものが使われています。
簡単に言うと破けにくい、破けても裂けていかない優秀な素材です。
地味にこのペグにガイロープがついているのがイケてると思う。抜くときとかすごく楽だし、何よりかわいい。
広々テント内。一人で贅沢に過ごせる。めちゃくちゃ仲良い人同士でギリギリ2人
テント内部は広々です。中にザックなどの荷物を入れつつ、寝袋を広げても十分な広さ。
ちゃんとテントの中で過ごせる、ゆったり休めるサイズ感がいいですね。
テント内の天井にはループがあるので、中にライトを吊るすことも出来ます。ゴールゼロのランタンならカラビナなどが必要です。
冬場でめちゃくちゃ仲良い二人組とかならギリギリ二人で入れそうですが、入り口が片側にしか無いので、基本無理だと思ったほうがいいですね。完全に一人でゆったり休むためのテント。
考えられているギミック①外を見つつも外から見えにくい
このテント、面白いなぁと思うのがこの前室開け方。
インナーテントの入り口が向かって左側に寄っているのに、フライシートの入り口が左側が長くなっている。
最初はどういうつもりなのかがわからなかった。
寄っている側のフライが長いので、中に入りにくい気がする。
ですけれども、このフライシートのギミック、というか非対称性とインナー入り口が左に寄っている構造が実は考えられていて、
中に入りながら外を見たいときに、外から見られるのを避けられるというもの。
上の写真は、インナーテントを開けて、フライシートの広い方を開けた状態。
他の一般的な山岳系テントと一緒で、特筆した部分はありません。
ちなみにちゃんとメッシュにもなります。
そしてこの写真がフライシートの広い方を落として狭い方を開けた際の視界。
眺められる範囲はもちろん狭くなってしまいますが、テントの中にこもっていてもちゃんと外の様子を感じながらキャンプが出来るんですね。
ここまでちゃんと隠しつつ、ちゃんと外を眺められるようなものは無かったような気がします。
うーん。すごいなぁ。
ちなみにフライシートの入り口ファスナーはダブルファスナーになっています。
なので、上の写真のようにフライシートの入り口開けずに外の様子を見ることも出来ます。朝日どんな感じかなぁとかね。
ちなみにフライシートが非対称な形状をしているので、非対称でもきれいなフォルムになるようにペグを打てるようになっていたり
ディテールが非常にこだわってあります。
ただ可愛いだけじゃなく、ただ機能性が高いだけではないのであるな。
考えられているギミック②フルインナーにベンチレーション、しかもそこから外が見られる?
また、このおにぎりテントの特徴的な部分でいうとこの大きなベンチレーション。
ベンチレーションっていうのは換気窓です。
秋や冬のキャンプ、登山でのキャンプなんかは特にですけれども、普通テントの中が結露します。
多分一切結露しないテントはこの世に無いんじゃないかっていうくらい結露は当たり前です。
そこでこのベンチレーションというものが存在するんですね。
一般的なファミリーテントにも換気口がありまして、ああいうのもベンチレーションです。
そもそもインナーテントにフライシートをかぶせるテント(ダブルウォールテント)なので、構造的には結露の影響を受けにくいですが、
インナーテントがメッシュではないので、このベンチレーションを設置してあるような感じです。
で、これがしっかり仕事するんですよね。
インナーテント、フライシートがこんな感じで通貫してます。
ドローコードで絞れます。
フライ側にはワイヤーが通っているので立体的。ちゃんとベンチレーションの役目を果たします。
今回息が白くなる10℃〜15℃くらいの気温の中でキャンプをしてきましたけれども、朝起きてテントの中が少ししっとりしているくらいで、フライシートが結露でビシャビシャという感じではないなかったです。
すごいな。
湖畔沿いで一晩中そよそよ風が吹いていたのも影響していた感じかな。
ちなにこのベンチレーションから眺める景色も結構いいですよね。なんかテントに小窓がついているみたいな。
ただ、ベンチレーションにメッシュが付いていないので、夏場のような虫の時期にはおすすめしません。
まだ夏には試していないから確定ではないけど。
そもそもインナーテントもメッシュではないので、使用シーンは春、秋、冬の3シーズンかな。
居住性高いのに山岳系テントのスペックを持っている、名前のゆるさに負けないスペック
と、こんな感じのディテールでした。
名前の「おにぎり」テントというゆるい感じが良い意味で裏切られる本格派のスペック。
ちなみにどれだけ軽いかというと、片手持てるくらい軽いです。女性でも全然余裕の軽さ。
見た目が可愛くて、でもギミックは細かいところまでこだわっていて、更に使用されている素材もかなり有能で。
これが29,000円(プラス税)なのは安すぎな気分です。すごい。
ちなみに写真撮り忘れたので、ぜひ公式ページを御覧いただきたいんですけどでも
入り口の反対側に小さいファスナーがついていて、そこから「テントの中には入れたくないけど濡らしたくない」ようなちょっとした小物なんかを置いておけたり。
他にももちろん風対策のガイロープもガイドも付いています。
とにかくイケているテントでした。かわいいし。
多分これを当分私は使っていくかな。超お気に入りです。
ちなみに注意点としては、インナーテントの底面が透けるくらい薄いので、グランドシートはあったほうが安心です。
公式には「のりシート」というマルチシートが専用品的に売っていますが、何でもいいのでちょい厚手のグランドシートを準備しましょう。
今回紹介したキャンプ道具
おにぎりテント:¥29,000+tax
みんなのコメント!
スターが自立式とは珍しいね!
この幕、ネーミングが良いし、ツーリングキャンプで使える軽さ!
そして・・・謎の安さ!
やるねテンマク‼
幕フェチの自分としては欲しい一幕ですな
今度、仙台行くのでWILD1行って見てこよ
じょに
遅れた!すまぬ!!
軽さと素材と価格がやばいなぁってなるよねこれ。
ガチ登山だと結構しんどいだろうけど、徒歩キャンプとかツーリングだったらいけるんよな。
結露が気になるちょっと使い倒して追記するぜ!!
ぜひ行ってみて!!