どもども、ヤマケンです。
先程、「アスガルドと2ルームどっちが良いの?」って話に丁度なったので、少し考えてみました。
デザイン?機能性?どっちを求めるかな気がする。
近年のキャンプシーンの定番なのが、2ルームテントと呼ばれるタイプの大きなテントです。
これまでのドーム型テントとスクリーンタープがそもそも連結しているようなテントで、広い居住性が売りです。メーカー各社から、低価格帯のものから10万円以上するハイエンドまで出てますねー。
有野実苑オートキャンプ場で働いていると、半分くらいのお客さんが2ルームなんじゃね?位の印象で使ってる方が多いです。
ウチのブログのエースライターガルボ先生は、キャンパルジャパンというメーカーのシュナーベルという2ルームテントを持っています。
一方で、これもまた近年のキャンプシーンで象徴的なのがノルディスクのアスガルド。他のメーカーからも似たものが出ていますが、最も有名なのがアスガルドです。
これはベルテントと呼ばれて、ポール一本とペグダウンだけで設営が可能な簡単構造とこちらも広い居住性が売りです。
Instagramとかで、格好良いキャンプサイトの写真でよく出てきますね。グランピングとかが流行りだしたところで更に注目されている気がします。
こちらは僕、さくぽんが共同で所有しています。
で、冒頭のどっちがいいの?っていう話ですが、結論は出ないんですが、結局何を求めるかになると思います。2ルームの機能性を取るのか、アスガルドのデザイン性を取るのか。
この両者が単純比較できるわけじゃないので、その辺りはやっぱり好みと求めるものでどっちがいいのかと変わるかなーって思います。
一応比較検討の役に立てればと思うので、どちらも使ってみての感想をば。
立てやすさはアスガルドに軍配があがる
まず、設営のし易さですが、アスガルドの方が立てやすいです。
アスガルドの設営方法をざっくり説明すると、
- 単純に幕体をペグで地面に固定
- センターポールを中に一本入れる
- 入り口用のポールも入れる
- 張り綱を張る
以上の手順で出来ます。そして構造上1人で設営が可能です。不慣れな人でも1度やれば大体出来るようになります!
一方で、2ルームテントの設営方法は、
- 立ち上げ用のポールを通す
- 天井用のポールを通す
- 入り口用のポールを通す
- ペグダウンでテントを固定する
と言うような手順です。自分で書いておいてなんですが何を言ってるかよくわからないと思います笑。メーカーやテントによって実際の手順は異なります。
が、何を言いたいかというと、数種類のポールをそれぞれ指定される場所に差し込んだり、何だりと結構複雑です。一人でも設営出来ることは出来ますが、不慣れな人では絶対に立てられないと思ったほうが良いです。実際、キャンプ場スタッフをやってると、この手のヘルプは結構あります。
ということで、立てやすさを求めるのであればアスガルドの方が断然良いかと思います!
雨への強さは2ルームに若干軍配
テントと言うと、雨への強さ、つまり雨が降った時に浸水しないかどうかがかなり重要になります。この点に関しては2ルームに若干軍配が上がります。若干軍配があがるという謎日本語が発生しましたが、というのも別に普通に使う分には大差ないからです。
2ルームに関して、ハイエンドモデルと呼ばれる13万円とかするテントを前提に話をすると多分恐らくバケツの水をひっくり返したりしない限り浸水することは無いと思っていいです。
雨への強さを耐水圧という表記をしますが、2000mmあれば大雨でも大丈夫という基準です。で、ハイエンドモデルの耐水圧は3000mmあるのが殆どなので、そういうことになりますね。
一方で、アスガルドはコットン(綿)かポリコットン(綿混紡)で出来ています。コットン幕についてよく言われるのが雨に弱いということ。が、実際に使ってみて思うのは、通常の雨程度なら割と大丈夫だったりします。
2度ほど雨が降った時に使いましたが、浸水するということはありませんでした。昨年の10月に大雨が3日降り続いた時に、「流石に3日目になると雨で浸水しかけてますー!」という話をお客さんから聞きました。逆に言えば、大雨の中で2日は浸水しなかったということ。
ただし、雨が滲みたテント生地を内側から触っちゃうとそこから水が垂れてくる、という話を聞きました。これは人伝で聞いたことなので参考程度なんですが。
表面張力が働いて、浸水しないらしいんですが、触るとその張力が無くなって触ったところから水が入ってくるそうな。
ということで、2ルームの方が間違いなく雨には強いんですが、アスガルドでも雨は凌げるよーという結論です!
メンテナンス性は2ルームに軍配があがる
次にメンテナンス性ですが、コレは2ルームですねー
まず2ルームは化学繊維で出来ているので、汚れた場合は濡れた雑巾で吹けば汚れがとれます。
また、乾燥させるのも簡単です。というのも、キャンプでは幕が濡れる機会は実は多いです。雨が降って無くても夜露や結露といったものが普通に発生するのがキャンプです。なので、乾燥させやすいかどうかと言うのが結構重要だったりします。その点、2ルームは生地の性質上アスガルドに比べると早く乾きますね。
一方で、アスガルドはどうかというと、先程も述べた通り、コットンが混じっているので、汚れを取るのが結構たいへんです。濡れた雑巾で拭こうとしても、普通に生地に染み込んでしまいます。言うほど汚れが目立つわけでもないですが、気になる人は気になるらしいです。
また、これがコットン幕を使う上での1番のネックですが、マジで乾かしにくいです。
びしょ濡れになったアスガルドを乾そうとすると、カラッと晴れた日に最低でも半日は立てておかないと乾きません。場合によっては丸い1日乾していても乾かないときも有ります。
こういった意味でメンテンス性は断然2ルームが良いですね。
保管しやすさは、どっちもどっち
保管に関してはどっちもどっちです。
普通に湿気が少ないところに保管し、たまに風を通しを良くしてあげれば、どちらもそんなに気を使う必要はありません。シリカゲルなどを収納ケースに入れておくとなお良いでしょう。
一方で、梅雨や夏などの湿気が多い時期にジメジメした場所に置いておけばどちらもカビます。
ということで、保管のしやすさについてはどっちもどっちですね。
使い勝手の良さは2ルームか?
使い勝手の良さは2ルームテントの方がいいかと思います。
2ルームは寝室と前室が1つのテントに備わっているので、前室をリビングとして使用します。2ルームの大きさと使用人数にもよりますが、広いので椅子やテーブル、小物などを前室内に入れて使用できます。
なので、雨が降ってる中でも道具も濡らさずにキャンプが可能です。また、夜寝る時に雨が降ったり夜露が降りてきても、リビング内に道具をしまっておけば濡れてしまうこともありません。
一方でアスガルドは、外に別のタープを使ってリビングを作る必要があります。
実際にはアスガルドにフロアシートを取り付けずに使用すれば、リビング兼寝室に出来ます。ですが、12.6などのサイズだと中をリビング兼寝室にしようとすると、大人二人で使用する程度の広さになります。
下記の360度写真が12.6をフロアなしで中をリビング兼寝室にした際の写真です。
Post from RICOH THETA. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
それに、フロアシート無しだと夏は蚊や虫がテントの中に入ってきますので、慣れている人じゃないと辛いと思います。
この様に、アスガルドがわざわざ外にリビングを備える必要性を考えると、その必要がない2ルームの方が使い勝手は良いかなと思います。
最終判断材料はデザインだし、完全に好みの問題
最後に、デザインは完全に好みの問題だと思います。
それは使っている素材も含めて。
アスガルドのあの白いコットンの風合いとベルテントの形が好きな人は、乾かすのが大変でもそのデザインが良くて使いますし、2ルームのごついデザインが好きな人は設営が大変でも使います。
最終的には、自分がどういう雰囲気の中でキャンプをしたいかのイメージによると思います。
なので、ここまで色々比較してあーでもないこーでもない言ってきましたが、デザインが最終判断の材料になるかと思います。そこが明確ならば、多少のイケてない部分には目を瞑れるのがキャンプなのかも知れません。
と、以上、アスガルドと2ルームのどっちがオススメなのかについては、好みによるという結論じゃない結論が出ました。というか、最初の結論と書きながら変わっちゃったよ笑
でもまぁ、機能性を考えたら断然2ルームだと思います。でもそこでアスガルドが欲しいってなるのはやっぱりデザイン性が関わってくるからで・・・
いやー。コレ結構難しい問題だと思うんだよね。
それぞれにメリット・デメリットあるし、形がまるっきり違うので、はっきりどうっていうのは難しい!
2ルームの中のあれとコレ、ベルテントの中のあれとコレ、とかだとアドバイスも違ってきますが、形状含め、やっぱり好みの問題になるかと思います。いやー、マジで難しい。。笑
誰かのテント決定の一助になれればと思います!!
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