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【キャンプの安全】BBQや焚き火に必要な着火剤の種類と特徴、液体着火剤の注意点について

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BBQ・料理関連

どもども、ヤマケンです。

YAMAKEN the SS.

山口健壱:1989年4月5日生まれ
2年間の日本全国キャンプ旅で約250ヶ所のキャンプ場でキャンプ。
その後3年間千葉の有名キャンプ場でスタッフとして、キャンプを楽しみ方がをサポート。
現在は自分たちのキャンプ場を作るために奔走中!キャンプのイラストも描きます。

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6月ってこんな徹底してジメジメしてたっけ?

天候不順過ぎて、野菜に影響ないか心配で仕方ない。

さて、夏のキャンプシーズン真っ只中になる前に地味に危険な着火剤の話を少し。

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焚き火やBBQに必須な”着火剤”

着火剤は固形と液体と2種類ある

BBQでの炭火熾しや、焚き火の焚付に必要になるのが、着火剤です。

着火剤にもざっくり分けてしまって、固形と液体の2種類があります。

固形着火剤の種類と特徴

固形着火剤の代表格、文化たきつけ(ベスター)

固形着火剤にも種類がありまして、特徴も併せてざっくり説明すると、

着火剤の種類着火剤の特徴
石油系
  • 石油を染み込めているため、すぐに火が付く
  • 石油臭い
  • 袋を開けてひと月ほど放置しておくと石油が揮発してしまい、火付が悪くなる
蜜蝋系
  • 石油等の鉱物由来の素材を使っていない
  • 石油系に比べて火がつきにくい
  • 石油系に比べて着火剤自体の燃焼時間が長い

ちなみにどちらもおがくずなどを圧縮して固めたものが多いです。

どちらにも共通して言えるのは、ブロック状になっているので最初の本数で火が熾きなかった時に継ぎ足しが可能ということです。

火ばさみなどで掴んでBBQグリルや焚き火台の中に入れれば、安全に着火剤の継ぎ足しが出来ます。

というのも「最初に投入した着火剤が少なくて薪や炭に火がつかない!」という状況がままあるのです。

個人的なおすすめとしては、文化たきつけと呼ばれる石油系の固形着火剤です。

焚き火なら2ブロック程度、炭火なら4ブロックほど使用して、放って置くと継ぎ足し不要で大体着火出来ます。

液体着火剤の種類と特徴

液体着火剤はチューブ型と小袋型がある

液体着火剤については、固形とは違い大体どれも同じです。

違いがあるとすると、チューブに入っているか小袋になっているかです。

着火剤の種類着火剤の特徴
チューブ型
  • 使用したい分だけ使える
  • すぐに火がつく
  • 継ぎ足し不可
小袋型
  • 1袋単位で使用する
  • 袋ごと放り込む
  • チューブ型に比べて火がつくのが遅い(袋が燃えるまで時間がかかる)

どちらにも共通して言えるのは、長期期間保管しておけるという点。チューブや袋に入っているので、揮発したりしません。

ただ、この後述しますが、使用にあたっていくつか注意点があります。結構割とまじで扱いをミスると大事故になります。

液体着火剤を使用するのであれば、小袋型をそのまま袋から出さずに使用することをおすすめします。

液体着火剤を使用する際の注意点

以上、着火剤の簡単な説明でした。

ここからは、液体着火剤の注意点について述べていきます。

火がついているのかついていないのか分かりにくい

これが一番怖いですが、まずは火がついているのかついていないのか分かりにくいということです。

どれくらいわからないかというと、下記の写真を見比べてみてください。

液体着火剤の注意点について

液体着火剤の注意点について

さて、上記の写真2枚ですが、どちらが火がついているでしょうか?

単純に写真の腕が悪くて炎が見えないのではなく、実際に肉眼で見てもこんなもんです。

正解は2枚目です。燃料用アルコールもそうですが、つけてからしばらくのうちは全然燃えている感じが無いんですよ

それで「あれ?ちゃんと火ついてる?」と思って手をかざして「熱ッ!!」とやけどするかもしれません。

特にお子さんが火がついていると知らずに手を出してしまったりしたら大変なことです。

固形着火剤に火をつけた場合

ちなみに固形の着火剤については上の写真の様にしっかりと炎が見えます。

日が当たるところに置いてはいけない

液体着火剤は日が当たらない涼しい場所に保管する

固形にも言えることではありますが、特に液体着火剤は日が当たるところには置かないようにしてください。

上の写真の右側の商品がチューブ型の液体着火剤ですが、中で燃料が気化してしまってパンパンになってしまいます。

試したことはないから滅多なことを言うものでは無いですが、中に残っている燃料の量によっては破裂する危険もあるのではないかと。

なので、必ず日が当たらない涼しいところに保管するといいと思います。

一番怖いのは継ぎ足しをしてしまうこと

液体着火剤の継ぎ足しは危険

最後になりますが、液体着火剤を使用する上で最も怖いのは継ぎ足し事故です。特にチューブ型です。

着火剤が足りなくて継ぎ足しをすることは珍しくありませんが、特に液体着火剤では厳禁です。

というのも、とにかく火が付きやすいのが液体着火剤です。ちょっと火を近づけただけで着火出来る位に揮発するんです。

なので、火付けを始めているところに改めて入れるなんて恐怖でしかありません。

以前キャンプ場の事故として聞いた話では「追加しようとした液体着火剤を伝って火が腕まで移動してやけどをした」という恐ろしいものがあります。

 

また、チューブ型だと中に気泡が入るので、チューブから押し出す際に空気が一緒に出るときがあります。その時に液体着火剤が周囲に飛び散る可能性があります。

それがすごく危険です。うまい例えば思い浮かばないんですけど、残り少しのマヨネーズを使う時、押し出すと「ボヒュッ!」とかいってマヨネーズが飛び散ったりしますよね?

あんな感じで着火剤が周囲に飛び散る可能性があります。火の近くで揮発性の高いものが飛び散る。もうすでに怖いですよね。

「お父さんが液体着火剤を追加で入れようとして着火剤が飛び散ったのか、近くにいたお子さんに飛び火。化繊の服も相まって上半身に燃え広がって重度のやけど」という事例を聞いたことがあります。

 

というわけで、液体着火剤の継ぎ足しは厳禁です。


以上、着火剤について説明と、液体着火剤を使用する際の注意事項です。

液体着火剤が良いか悪いか、というよりも、こういう可能性が有りうるということです。

何にせよ、火を扱う以上は危険性を十分に想定した上で取り扱ってもらって、より安全にキャンプを楽しんで頂けると幸いです。

みんなのコメント!

  1. じょに より:

    ヤマケンどもー

    重要な記事ですな!
    自分も文化たきつけ派ですね。チューブタイプで継ぎ足しの時に友達が火傷しそうになったので・・・
    文化たきつけはジップロックに入れておけば少しは乾燥防げるし、完全に乾燥した場合ZIPPOオイル染みこませれば使えるんで(自己責任になりますが)
    いずれにせよ、火を扱う時は自分も周りも十二分に注意が必要ですね。

  2. YAMAKEN the SS.ヤマケン より:

    じょに

    それやばいね。
    併せて、なるべく化繊以外の服装とかのほうがいいんだろうなぁ・・・・

    ZIPPOオイル!揮発やばいから気をつけてね!

    レジャーとは言えど!気をつけねば!

  3. 通りすがり より:

    初めまして。
    液体着火剤ですが、火を付けてからの追加は厳禁です。10年前近くに事故がありました。証言によれば4~5m程離れていた人に飛び火したそうです。
    本体の注意書きにも、禁止事項として書いてあると思います。
    記事の変更をお願いします。
    膨らむのは初めて知りました。使用中等では特に保管方法は考えねばなと思いました。有用な話ありがとうございました。

  4. YAMAKEN the SS.ヤマケン より:

    通りすがりさん

    貴重な情報ありがとうございますー
    追記させて頂きます!

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