どもども、ヤマケンです。
昨日、一週間ほど引いた大風邪から復活したんですが、どうやら夏の疲れを引きずってたみたいですね。2,3日寝込んだおかけですっかり生き返りました。
さー。いっぱいブログ書こー。
ということで今日はキャンプ場のルールについて。
「ルールに煩いキャンプ場」というけれど。
キャンプ場の口コミやブログ、SNSなどでたまに見かける「ルールに煩いキャンプ場」というワード。
良い意味でも悪い意味(?)でも使われてるようですが、この言葉を少し今日は考えてみようと思います。
結論から先の述べると、
キャンプ場のこれまでの歴史が詰まったもの
であり
善いお客さんを守る為のキャンプ場の武器
なんだろうということです。
僕は「ルールに煩いキャンプ場」を心から尊敬するし、そんな武器を使わなくても誰もが楽しくキャンプ出来ることを願っています。
うるさい、というか、厳しいというか。善いキャンパーさんのためなんだけどね。
ルールに煩いとはどういうことか
そもそも、「ルールに煩い」とはどういうことか。
いろいろ見ていて、統合すると
- ルールが細かいところまで決まっている
- ルールの項目が多い
- 当たり前の項目までルールに入っている
という辺りになるのかなと。
3つに分けましたけど、まぁ、全部おんなじような意味にとれますかね。
当たり前と思える様なことがルールとして書かれている印象があるかな。
初めてキャンプする人にはルールと思われていないこともあるのかもしれません。
ルールに煩いと感じる瞬間はどういうときか。
僕は千葉県の有野実苑でキャンプ場スタッフをやっています。
2019年12月現在は退職して、目下自分でキャンプ場を作るために奔走しています。本当に奔走してるの?
で、もちろんチェックイン時にすべてのお客様にキャンプ場のルールを説明します。
その時に「項目のほぼすべてについて細かく」説明します。
この時に面倒くさそうな表情をされるお客様が結構いらっしゃるので、多分このときが「ルールに煩いキャンプ場だなぁ」と感じる一番の瞬間でしょうか。笑
あとは、場内の見回りのとき。
消灯時間を守られない方には十中八九声をかけますし、就寝時間を過ぎてもなお騒がれる方には申し訳ないですが注意させて頂きます。
実際、口コミを見るとこの辺りを「消灯時間に煩い」と書かれているのをよく見ます。
なので、「ルールに煩い」と感じるのは
- チェックイン時の説明
- 消灯時間等の注意
となるでしょうか。
こう言う説明をするキャンプ場に行くとちゃんとしてるなーと感じますね。
なぜ「ルールに煩く」するのか
普通に考えて、働いているスタッフですらこうやって「煩いだろうな」と想像がつくわけで、煩くしない方が良いに決まっています。
せっかくゆっくりキャンプしに来ていて、水をさされるような気持ちにさせたいわけでは決して無いですし。
では、そんな普通に考えて分かることをなぜするのか。なぜ「ルールに煩く」するのか。
それは
「ほぼすべてのお客様の楽しいキャンプを守るため」
ということに尽きます。僕はそれをキャンプ場スタッフの使命とすら思います。
例えば、わかりやすく説明出来る、消灯時間と就寝時間について。
有野実苑では夜の消灯時間が22時30分、就寝時間が23時と決まっています。
宿直をする日は決まって22時25分くらいからすべてのサイトを見回りして、困っているお客様がいないか、なにか危ないことはないかを確認すると同時に、消灯の確認をします。
なぜ消灯確認をするのかというと、8割以上がファミリー客の為、22時30分にはもう子どもたち含め、ほぼすべてのお客様がお休みになっているからです。
なので、消灯時間を守らずに煌々と明かりがついていると、ほとんどすべてのお客様がゆっくり寝付けない。
また、キャンプ場の夜はとても静かです。そしてテントは布一枚。ちょっとの物音がよく響くのです。そんな中で就寝時間を守らない方がいると、そのサイトを中心に8割方のお客様がゆっくり出来ないのです。
だから僕は夜の見回り、楽しくキャンプをしているのを承知の上で、大変申し訳ないんですが注意をさせて頂いてます。
「ルールに煩い」と思われても、お休みになってる多くのお客様にゆっくりしてもらうために。
前にヤマケン言ってましたけどキャンプ場によっては数百もの世帯が同じ場所で寝ていることになりますからね。
守れない方に注意することも必要なことだよね。
自分さえ良ければそれでいいっではなく。他のキャンパーさんも楽しくキャンプしたいんだぜ。
当たり前を当たり前じゃなくしてきた歴史を体現するのがルール
というように、キャンプ場のルールは「キャンプ場に遊びに来てくれたほぼすべてのお客様が楽しく、ゆっくりと過ごす」ために存在しています。
そして僕は思うんですが、このルールは、これまでキャンプについて当たり前だとされてきたコトを当たり前じゃなくしてきた歴史そのものなのではないか。
逆の言い方をすると当たり前じゃなかったことを当たり前にしてきたと言うか。
悪いルールが当たり前だったのを当たり前じゃなくして、良いルールなのに当たり前じゃなかったことを当たり前にしてきたみたいなね。
たまに。ごくたまーにですが、夜の見回りや楽器をかき鳴らしてしまう方を注意した時に「キャンプでこれは当たり前だろ!昔からこうやってキャンプを楽しんできたんだ!!」
と声を荒げられるときがあります。
そして、他のキャンプ場オーナー達、誰と話しても「昔は凄かった。カラオケをしていたり、夜中の3時まで宴会をしていたり。その裏側でゆっくり出来ないお客様がいた。そしてそれが当たり前だった。」と仰られます。
そして、どのオーナーもそういう「当たり前」のキャンプをする方々と真っ向から戦ってきた。
戦ったという表現は良くないかもしれませんが、ゆっくり出来ないお客様のために、折れるわけにはいかなかった。
ときには警察沙汰もあったと言います。
当たり前だと言われるものを当たり前じゃなくしてきた。
そういう、多くのお客様を守るための闘争の果てに、今のキャンプ場それぞれのルールがあるのだと思います。
だから僕は、ルールに煩いキャンプ場をとても尊いものだと思うのです。
それはお客様を守るための積み重ねの歴史、そのものと言える。
そして、今キャンプ場スタッフとして、ルールは多くのお客様の楽しいキャンプを守る武器だと感じます。
時間を守れていない方にもぜひキャンプを楽しんでもらいたいけど・・注意されて逆ギレするのはダメだよね。
全員が楽しんでもらうためにはルールは必要なこと!
「キャンプ場のルールは、キャンパーが作る」と、とあるキャンプ場のオーナーさんが言ってました。
だから僕はルールを守ってキャンプを楽しみたい。
もちろん、ルール原理主義ではないです。
融通をきかせなきゃいけないときもありますし、状況によりけり。完全にぴったりルールを守れ!と、ルールを押し付ける気はありません。
これはキャンプスタッフとしてだけではなく、同じキャンパーとして思うのです。
だって、同じキャンプ場にキャンプを楽しむ人達がたくさんいるのに、自分だけが楽しいキャンプなんて嫌じゃないですか。
今でこそこんな偉そうにキャンプのルールの話をしていますが、もちろん僕だってルールを守れていないときがありました。だからこそ、恥ずかしく思うのです。
僕らもそうだった。ゴミ捨て、炊事場をキレイに使うとかちゃんとできてなかったと思う。あのときはごめんなさい。
キャンプを楽しむみんなが、こういう気持ちでキャンプを楽しめれば、もっと平和で素敵な世の中になるなぁ、なんて思うのは夢想なのでしょうか。
ということで、「ルールに煩い」という言葉を皮切りに、
- キャンプ場のルールがどうしてあるのか
- ルールがどうして出来上がったのか
- オーナー・スタッフがどういう気持ちでいるのか
を書いてきました。
あくまで僕個人の考えですし、キャンプ場の業務外で思って書いていることなので、有野実苑の総意と捉えてほしくはないですが、そういう風に思います。
今日のキャンプシーンにおいて、最も注目されないのがキャンプ場だと思うけれど、キャンプ場がなければ僕たちはキャンプを楽しむことは出来ません。
だからこそ、キャンパーを守ってくれるキャンプ場は凄く素敵だなと思うのです。
キャンプ始めた時はルールも分からず守れてない時が私もありました・・けど、今ではルールは原則守るべきことと思っています。
よく見てみるとそんなに難しいことは書いてありません。
一人一人の少しずつの配慮さえあればみんなの幸せにつながると思います!
キャンプ場のルールは、それまでそこで過ごしてきたキャンパー達がつくっているんだよね。合わせてこちらも読んでもらえると嬉しいです。
みんなのコメント!
非日常のテンションで盛り上がるのも分かるけど線引きって大事よね
後、思い出したけどちょっと前にTVでキャンプ特集の時に芸能人が直火の周りでギター掻き鳴らして非難轟々だったと言うのを聞いたけど、
絵面としても如何にもなのは分かるけどメジャーな番組で殆どのキャンプ場のNG行為を当たり前の様にやるのはどうかとも…
マナーって言うと堅苦しく感じるけど同好の士はま勿論、”キャンプ場のスタッフさんとも”仲良く気持ちよく過ごす為のお約束なんだよな
キャンプが再燃して浸透しつつある今だから、過去に出来なかった当たり前の事を当たり前って感覚を皆が持てるようにしたいね!
スターおはよう!
ルールが沢山あって当然であり必然だと思います。ルールがしっかりしているキャンプ場は素敵で過ごしやすい良いキャンプ場だと思います。
ホテルや旅館に比べたらキャンプ場はルール少ない方だよ!
キャンプ場だけではなくどこ行ったってルールがあるのは当たり前!!逆の立場になって考えて欲しいですね。
最近は当たり前のことが出来ない人が、悲しいかな増えてる気がするなぁ
ま、自分も100%とは言い切れないけど、気をつけるし、そういう部分を守っていかなければと
しっかりルールを守て楽しいキャンプができれば最高やね!
ルールが煩いという輩は無人島にでも行って勝手にしてくれ!って感じだな!
えええ!?
カラオケとか笑
昔ってそんなに凄かったんですか!
これが当たり前だったとか、これは始めて聞いた笑
ルール、マナーとか、レビューなんかでも良く見かけますが、
あまりにも酷い書き込みされてるキャンプ場を避けてるせいか、
今まで、煩いとか厳しいとか感じたキャンプ場は経験ないですねー
有野実苑も含め。
キャンパーも管理人側も、
これやったら怒られるとか、これくらいならいいでしょとか、ちょっと曖昧な部分を、
お互い譲り合う的な、大人の対応な方しか見たことないんですよね。。
直火焚き火が何故ダメか知らずにやって、言われてから、そーだったんだ!すんませーん!
みたいなはあると思うけど、そんな時でも嫌な感じで言いそうな管理人も見たことないし、
管理人さんも嫌な感じで言わず、キャンパーも何故ダメかって理解出来れば、
ふてくされるキャンパーもフツーだったらないだろうし。
少し早いけど、お隣さんに小さい赤ちゃん居るから早めに大人しくしとくかとか、
少し遅いけど、周りも全部グループだから、迷惑かけない程度にゆっくりしとこうとか、
日常と同じ感覚でホント「フツーのこと」ばかりだと思うですけどねー
壱さん
ねー。
絵面とかも分かるし、楽しいのも分かるんだけれどね。
もちろんそれがOKなキャンプ場もあって、でもNGなキャンプ場もあって。
その辺りはキャンプ場の個性もあるわけで、全部が全部だめって話では無いんだけどね。
ルールに沿って、あとはそのお約束をみんなが愛を持って感じてくれればもっと幸せな世界になるんだなと思うのです。
俺たちでちょっとずつ変えてこうぜ!
じょに
あ、そうそう。キャンプ場のルールの少なさ含め、宿泊業としては異例というか不思議なもので(笑)
キャンプだからこそ、あまり縛りが無いほうがいいなぁと思うんだけど、どうしても縛らなきゃいけない状況もあって。
あるキャンプ場のおーなーの「ルールはキャンパーが作る」は良い意味でも悪い意味でもその通りだと思います。
だからこそ、じょにやほかの読者みたいに、そういう意識を持ってくれる人達が増えてくれたら嬉しいなぁって思う。
堅苦しくなくて、自然体で愛のあるキャンパーが増えると幸せ。
REDさん
そうそう。
キャンパーさん側もそうだし、キャンプ場側もそうで、歩み寄り感は凄くある。
僕たちも自分でキャンプをするからお客さんの気持ちはよく分かるしさ。
だから、キャンプ場側も煩いって言われるならいろいろ考えなきゃいけなくて、どっちかだけがどうのうこうのって話じゃない。
キャンプがもっと実生活の一部になって、生活の当たり前がキャンプに落とし込まれるまで、常識・文化の域に到達したらいいなぁって思ってる。
ルールと言えば行きつけのショップ店長との会話で、今後は焚き火台シートを敷くのをルールにするキャンプ場が増えそう って話題がありましたね。
コンパクト焚き火台ブームで、地面に近いの増えてきてるから、地面焦がす事例が無視できないほど増えてきたのかもしれません
DD選手
芝生のキャンプ場とかはなおさらしんどいと思う。
地面に近い焚き火台はもはや直火台だから、なんかこう、もう少し進んでくれるといいなぁと思うよね。