ども、さくぽんです。
今日は土曜日。フィリピンでは300円ちょっとで本格的なタイマッサージが1時間受けられるので、それ目当てにここに移住したいレベルです。
さて、今回はキャンプ道具についての考察を。商品のレビューとかではないですし、キャンプのテクニックでもなんでもないのですがお時間ある方はお付き合いくださいませ!
ども、追記です。
パチもんの定義がふわーっとしていますが、この記事では何がパチもんで何がパチもんでないか、を明らかにする記事ではありません。
キャンプを楽しむ誰もが、有名メーカーの商品がなぜ高いのか、それを何故買うのか、買ったら(買わなかったら)どうなるのかを想像出来たら、良いキャンプ道具がこれからも世の中に溢れてくれるのではないかな。
道具を選ぶときの一つの側面。
キャンプ道具って高いよね・・・なんで?!
先日、キャンプ道具の値段がネックでキャンプに手が出ない・・・という方の背中を全力で押すブログを書きましたが
なんでそもそもそんなに高いのかを考えてみました。完全に私見なので正しいかどうかはわかりませんが、一応元メーカー勤務の会社員でしたのでその経験も踏まえてお伝えしていきます。
高いのは・・・ブランドだから?!
例えば、高いキャンプ道具の代名詞的な感じになりつつあるスノーピークですが、なんでそんなに高いのでしょうか。
それはスノーピークがブランド戦略を採っているからというのももちろんあるのですが、それだけではないとも思うんです。
そういえば、フィリピンで知り合った韓国人の人も「スノーピークは高くて買えないよ!」って言ってました。韓国でも高値のようです。
ブランドだから高い。ある意味ではあたっていますが、もっと大事なところがあります。
キャンプを楽しむ人びとの安全を考えた、研究開発費が含まれているから
例えば僕が愛用しているMSRですが、ハッキリ言って高いです。超高い。1人用テントなのに5万円超えるとかどういうことなのか疑いたくなります。
っで、時々Amazonを覗いていると明らかにMSRを真似して作ったであろうテントが半値以下で販売されている時があります。
もちろん完全に同スペックではないと思いますが、MSRブランドがあるかないかでこれほどまでに値段が変わるのか!っと驚かされますよね。
でも、ふっと思ったんですよ。MSRとかって相当研究して商品作ってるよなーって。
開発研究費って何する費用?
特に山系の道具とかって、命に関わりますよね。山の中で縦走中(山から山に行く、連続登山みたいなやつ)にテントが壊れたり、バーナーが壊れてしまったらそれはもう本当に死活問題。
単純にそんなテントや道具に命を預けられないですよね。それを起こさないように設計するのが商品を生み出すメーカーの仕事ではありますが、そのために何十にも手間暇をかけてアイディアを絞り出すわけです。つまり安全性を担保するために研究を積み重ねているはずで、その開発費が商品代金に含まれているのは、まぁある程度は仕方がないことなんですよね。
分かりやすいように登山を例に出しましたけど、キャンプ場で楽しむ一般的なキャンプであっても一緒です。骨組みや構造が弱いテントで強風に襲われてポールが折れる・テントが潰れる、あるいはバーナーの設計が不十分でガス缶が爆発してしまったり燃料が漏れ出して炎上、なんてことが考えられます。そうならないようにキャンプメーカーも商品開発をしているはずです。
そのカッコよさからキャンプ場でもよく見るようになってきましたが、MSRは”マウンテンセーフティリサーチ”の頭文字で、登山で使う道具のプロフェッショナルメーカーです。
海外からの輸入という部分もありますが、そもそもの価格が安くはないです。
その代わり、耐久性と安全性は一級品だからこそここまで登山テントと言えばMSR!!みたいなポジションがあるわけで、その辺りにお金がかかっていることを考えればむしろ欲しくなっちゃったりします。
広告宣伝費も含まれてます。
商品の価格には、研究開発費の他に広告宣伝費なんかも含まれています。この辺はメーカーに勤めている人は詳しいはず。僕も会社員時代に勉強させて頂きました。
なので、単純に広告をしている有名企業だから。っで、商品を買うよりも、あんまり知られてないけど、いいよね。っていうようなメーカーさんが売れているのも一理あるのです。
ユニフレームが人気なのはこの要因も少なからずあると思います。ユニフレームは会社の規模こそ、それほど大きくないですが派手に宣伝をするわけでもないので、質実剛健なものづくりですよね。
広告宣伝にやたらめったらお金をかけるようなのはなんだかなぁというのが消費者意識ではありますが、知られなかったら売れなかったら意味がないというのも分かる…….
この辺り、うまいことやってくれればいいよなぁと思うものですが、そう考えるとSNSって凄いよね。
パチモンが安いのはざっくりとこれらの費用がないから!
ハッキリとパチモンと言うと誰かに怒られそうですが、世に出回っている怪しげな商品はざっくりとこの広告宣伝費と研究開発費がないので安いです。
買ってきて、よく見て、似たようなものを作る。うん、これなら安く作れますよね。
今、ちょっと気になってスノーピークの決算書とかを見てたんですけど、商品の粗利率(利益率的なもの)が48%でマジビビりました。いくらなんでもその粗利率高すぎでしょ!(2016年時点)
っけど、スノーピーカーの人は、高いのも知ってて買ってますし、それを持っているという所有欲的なのも満たされるので、それはそれでブランド戦略の勝利なんだと思います。
ちなみに2019年時点での注意として、「似たようなものを作って、そこにオリジナル要素を打ち込む」スタイルの商品も出てきています。この辺りはオープンイノベーション的な方向性。完全なオリジナルは多分無いのが世の中っちゃ世の中。
ただ、なんていうんだろう。安いから買う!ではなくて、例えばかゆいところに手が届くから!とかそういうところで道具選びをしていくとキャンプ文化には大事なのかなぁと最近良く思います。
あなたはなぜ、それを買う?!
ここまでなんか合っているんだか、合ってないんだかよくわからないことをツラツラと喋ってきてしまいましたが
要するにあなたは何を考えて買いますか?!ってことです。
僕はここ最近、商品そのものだけじゃなくて、企業全体を見てモノを買うようになりました。なので、極力パチモンは買わないようにしてます。
キャンプ道具だけじゃなくて、アウトドアウェアも相当に高いですが、企業姿勢が好きなので無駄にパタゴニアを買ったりもします。お金そんなにないのに。
アウトドアって自然の中での遊びなので、当然危険も伴いますが、それもまた楽しみの1つなのかもしれないと思い始めた今日このごろです。
そんな遊びを全力で支援してくれるアウトドアメーカーさんの商品、多少高くても貴重な経験ができるはず!
広告宣伝費とか、研究開発費とか正直いって直接僕らの行動に直結するかというとそうではないですけど
そんなことがあることも知りつつ、アウトドア・自然を楽しむ人が増えるといいなーと思います!
以上、フィリピンから無駄に語りました!こちらからは以上です!
Amazonで良いなぁと思う商品がちゃんと本家オリジナルなのかを確認するようにしています。で、僕はなるべく本家オリジナルを買います。買えないのなら買わない。
ただ、だからといってパチもんを買うな!ていう話ではなく、パチもんが出るくらい優秀な商品を出せる優秀なアイディアマンを持つ優秀な会社があるからこそ、素敵なキャンプ道具が世の中にあふれるわけです。
余りにもパチもんが売れてしまって、本家オリジナルが売れなくなったら、そんな素敵なキャンプ道具が減って、キャンプが寂しくなってしまう。僕はそう思うので、本家オリジナルを買います。
みんなのコメント!
メーカーの粗利で48%って普通じゃない?
むしろブランドなのにそれって低いよね
Kohtaさん
普通ですかねー?!そうだとするとスノーピークは値段相応ってことですね!
難しい問題ですね。私も色々買いたいものはあるけど、コストの関係で買えないものいっぱいですもん⤵︎
せっかくだから良いもの買いたいけど、安く済ませようか悩むジレンマの日々笑
そうなんですよねー。まぁ無理のない程度で、好きなブランドは応援する気持ちで買うのもありですね!
キャンプ用品って本当に難しいですよね。
天候次第で必要か不必要かすら変わる。
ただ、便利で安いだけに傾倒すれば食品じゃないけど、今のスーパーみたいに美味しさを犠牲にしたり生産者を犠牲にして、結局供給不足に。
開発力って確かに良い目の付け所ですね。
難しいですよねー。天気の良い日しかキャンプしないんだったら、高性能な製品って実はいらないですしね。
生産者の人のことも考えて、モノを買いたいですなーーー
広告費にお金使っている商品より 使いやすいように開発費にお金使っている商品を買いたいな。
だからなのか ブランド戦略にお金を注いでいるスノーピークより何気に便利なのを作っているユニフレームのほうが自分は好きだな
ブランド関係なく良いもの買いたいさん
そうですよね!僕も、便利なものを適切な値段で売ってくれるユニフレームさんはいいと思います!
開発費って概念がもっと知られるとその辺変わるかもしれませんね!
お久です。
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最近少し思ってて、この再UPした記事読んで改めて思った事は、パチモンの線引きが難しいって事です。
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アウトドアメーカーに限らず、機能的で画期的なおかつ格好良くて爆発的に売れる商品が出ると、後追いで他メーカーが似た商品を作ることは何ら不思議な行動ではないわけだしよく有ることだと思います。
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あからさまに名前を被せたりする悪質な物は論外としても、一概にネット通販の怪しい商品=悪では無いと思うんですよね。
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でも、そういう所は品質と値段が釣り合う様に販売してない所が多いわけで、それはやはり悪質な物が多いって事なのかな?自分で言ってて良く分からなくなりました(笑)
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少しさくぽんの言いたいこととずれてるかもしれませんがすみません(笑)
ミリオンさん
どもですー!
パチもんの線引ってたしかに難しいですよね。実際、インスピレーションを受けることも多々あって、
そこから派生して、良くなったものもありますし。
人それぞれ基準があるでしょうし、それぞれの懐事情などもあるので、人が何を買おうが構わないのですが、
ボク個人としては、パチモンは買わないようにしています。
すぐに壊れたり、そういうのはパチモンというか、もはや詐欺的なところもありますよね(苦笑)