どもども、ヤマケンです。
この記事は2020年1月に追記・再編集したものです。
時勢の句みたい文章は投稿当初のものですので、生暖かい目で見守ってください。
先日、僕の実家から初心者時代〜旅の初期まで使用していた道具を片っ端からガレージ(実家)から持ってきました。
今回は僕らが使用していた、コールマンの当時の初心者向けモデルBCクロスドームよりも更に耐久性が上がったBCキャノピードームの立て方を可能な限り丁寧に説明してみました。
これは初心者に良いですね。BCクロスドームの弱点を素材の性質によってカバーしてました。
BCキャノピードームはキャンプ初心者の選択肢としてアリ
恐らくコールマン商品の中で1番安く、初心者の方が1番目にすることが多いテントだと思います、こちらのコールマンBCキャノピードーム。
僕らの初心者時代のテントはBCクロスドームで、名前が違うだけじゃなく、ポールというか構造が違いました。そのBCクロスドームとの比較にはなりますが、このキャノピードームはポールと構造を変更することで、クロスドームの耐久性の低さを改善し、且つ居住性を高めた良いテントになっていると思いました。ただ、使用するポールにスチールで出来たポールを採用しているので、重量はそこそこ重くなりました。
ぶっちゃけ、僕らの使っていたBCクロスドームはポールがすぐに縦に破れてしまって、あまりオススメ出来るものではなかったんですが、コレは凄く良いと思いました。
今回はWILD-1で販売されていたスタートパッケージを購入して、内容が
- シュラフ2つ
- グラウンドシート
- 本体
- インナーシート
が全て付属して3万円程度で購入できました。なので、このコスパを考えると初心者の方に十分オススメ出来るテントかなと思います。
ワイルドワン仕様なので、他のアウトドアショップやスポーツ用品店、オンラインショップではシュラフが付いていないなど、差異があります。ご注意ください。
ただ、シュラフが快適使用温度(快適に眠れる気温のこと)が15度以上となっているので、夏から初秋までのセットですね。秋冬にキャンプをしたい方にはオススメはできません。
秋冬キャンプはマットや寝袋をしっかりしないと寒すぎて眠れないどこか、命の危険まで最悪あるのでご注意を!
では立て方とかを。
キャノピードームの中身(パーツ)
キャンピードームの中身はこんな感じです。
右から、収納ケース、テント本体、フライシート(雨に強いテントを覆う幕)、ポールです。
BCキャノピードームの立て方
まず、スタートパッケージにセットで入っているグランドシートを敷きます。
これは地面からの水分や汚れがテントにつかないようしたり、尖っているものでテントの底部分が破れたりしないようにする目的があります。雨が降った時はテントを浸水させないようにするのに必要です。
別売で買おうとすると地味にお値段がするので、決して捨てないように。我々は汚れまくったのを見て使い捨てにしてしまって後悔しました。
BCキャノピードームの天井部分を作る
その上にテント広げます。
入り口になるのは、見えにくいかもしれませんが、端のピンが2本付いている方です。
上の画像の右下の銀色のものがピンです。写真のように2本の方が入口側です。
灰色のFRPポールを上の写真の様にバッテンにします。
2本ともをそれぞれスリーブに通していきます。
ポールを通す際のポイントは「ポールを押し出しすこと」
ポールを引っ張ってスリーブの中に通そうとしてしまうと、ジョイントが外れてしまってイライラしちゃう。押し出すように通しましょう。
スリーブに通し終わったら、上の写真の黒いパーツに端々を挿していきます。見にくいかもしれませんが、中に凸凹がついている方がFRPポールの差込口です。
中に凸凹がある側とない側があって、ある側にこの灰色のポールの先端を差し込みます。
ポールの端々をそれぞれ黒いパーツに差し込むとこのような形になります。
ここが天井部分になります。ピラミッドの頂点みたいに。
ポールを差し込む時に「あれ?これ折れない?大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、グッとポールを押して湾曲させて黒いパーツに差し込んで下さい。このFRPポールは弾性があるのが特徴なので、ある程度の湾曲では折れたりしないのでご安心を。
BCキャノピードームを立ち上げる
天井部分が完成したら、次はテントを立ち上げます。このあたりからテント感が出てきて凄くワクワクしてきますよ。
使用するのはこの緑色のスチール製のポールです。重量が出る分硬い素材になるので、風に強いです。
このスチールボールをそれぞれ、テントの4隅のピンに差し込んでいきます。
ポールの上下については、真ん中に丸い小さい穴があいた黒い樹脂が着いている方がテントの4隅のピン側で下になります。このあと写真で説明があります。
灰色のFRPポールを差し込んだ黒いパーツの反対側に緑色のスチールボールを差し込みます。
ポールの反対側をどうするのかというと、テントの4隅についているピンを差し込みます。
上の写真の様に、緑色のポールの片方がピンを差し込むための構造になっています。
テントの4隅にある銀色のピンを先程のポールの穴に差し込みます。この時、テントの生地をグッと引っ張る必要があります。
「え?テント破けない??」と不安になるかと思いますが、余程の力が加わっていなければ破けたりしないので、思い切って差し込みましょう。
引っ張ってもどうしてもピンがポールに刺さらない場合は、スリーブのどこかでポールが引っかかっている、テント本体がどこかに引っかかっているなどでテント生地が伸びないのが主な原因です。
ポールを全て黒いパーツに挿し込み、4隅のピンを挿し込むと遂にテントが立ちます。
この時点でかなりテンションがあがります。テント本体としてはこれで完成となります。
テントに黒いプラスチックのフックがあるので、それをスチールポールぱちっとはめておきましょう。
フライシート(雨用幕)を被せる
ここまで来たら残りはフライシート(雨に強い幕)を上から被せて大体完成です。
いきなり完成系ですが、コールマンの赤いロゴマークが正面左になるようにフライシートを広げて本体に被せていきます。
フライシートを被せたら一度上にたくし上げて、入口側のピンに付属している残りの黒いポールを挿し込みます。帽子を被っているのが僕ですが、僕の左手辺りに銀色のピンがあるので、ポールの端に挿し込みます。
ポールを差し込んだら、フライシートを完全に被せます。この部分が前室となります。
参考:今更聞けない!?テントの基礎知識「前室ってなに?」
で、中に入って先程の黒いポールとフライシートをくっつけます。上の写真のようにフライシートにマジックテープがあるので、黒いポールにくるっとやってくっつけて下さい。
フライシートの4隅に黒フックがついています。上の写真だと、右手で持っているものですね。これが4隅についていて、テントの黒いリングに引っ掛けていきます。左で抑えているのがその黒いリングです。
こうすることで、ただ被さっていただけのフライシートがテントと接続されて、風が吹いても飛んだりしないようになるわけですね。
ペグダウンとロープダウンをして完成
さぁ残り2手間でテントの設営が完了です!!
まず準備するのは、付属のペグとハンマーです。
ペグというのはテントが風で飛んでいったりしないようにするための杭です。コレをテントの4隅に打ち込むことで最低限の風対策を行っていきます。
付属品には他にもプラスチック製の黄色いペグがあるんですが、非常に使いにくいので銀色の金属のペグ(アルミ製)を使うのをおすすめします。また、最初のキャンプでハマったらなるべく早いタイミングで他のしっかりとしたペグを買うことをおすすめします。
「え?ペグって付属以外にも売ってるの?しかも買うメリットってあるの?」と始めたての頃には思いましたけど、使い勝手や固定力に俄然違いがありますから、キャンプにハマったらぜひワイルドワンなどのアウトドアショップへ行ってみましょう。
ユニフレームのパワーペグか、スノーピークのソリッドステークがおすすめ。
詳細は下記記事を御覧ください。
先程フライシートのフックをひっかけてところを見ると、上の写真の様な部分があって、これが輪っかになっています。
この輪っかを通すようにペグを挿し込んでハンマーで叩き込んでいきます。
テントの4隅を打ち、正面2箇所、背面1箇所を打ち込むとこの様にテントが綺麗に張れます。
良い感じに達成感を感じますよ!笑
最後にロープダウンをしていきます。付属されているロープを使って、テントを地面に固定し、より風に強くしていくのです。
ちっちゃいカマキリの写真を撮っている場合じゃないんですが、カマキリの上位にちょこんと肌色のものがみえますよね。フライシートについているこの部分にロープを結んでロープダウンしていきます。
ロープダウンの方法
ロープダウンの方法ですが、まずは上の写真の様にテントのポールからの延長線上の適当なところにペグを仮打しします。
ロープを見ると、上の写真の様な金具がついていますが、これを自在金具といいます。初心者じゃ絶対に何かわからないんですが、ロープをピンと張るための便利道具です。
この様に自在金具を上に持っていって輪っかを作ります。この輪っかを先程仮打ちしたペグに引っ掛けていきます。
上の写真の様な感じですね。
写真で紹介するのが難しいんですが、この自在金具を持って、ロープの上方向にぐいぐい引っ張ることによって、ロープにテンション(張り)がかかって、テントが地面に固定されていきます。
自在が上の写真のような角度の時は自在とロープの間に摩擦が発生していて、ロープが緩みません。
コレを指で平行にしてグイグイ上に引っ張り上げていきます。ピンぼけしてますが、自在の角度が先程と違ってますよね。
もう自在があがらないよー!となるところまで自在を引っ張ったらOKです!ロープを指で弾くと結構弾性でビヨンビヨンなると思います。
コレを4隅全部にやることで最低限の風対策が出来ました。
他にもロープを接続するリードがフライシートにはいくつもあります。風の強さに合わせて、同様の手順でロープダウンをしていきましょう。
ロープダウンが出来たらコレでBCキャノピードームが完成です!!
付属のインナーシートを中に広げて、中に寝てみるとこんな感じになります。大人一人(175センチ)が大の字になっても大丈夫な広さ。
しかもこのまま立ち上がっても頭が天井に当たりません。
このテントのような構造のテントをドーム型と呼ぶんですが、ドーム型テントでテント内に普通に立てるテントはコールマンくらいじゃないでしょうか。
中の広さは、大人2人子供2人でも余裕な広さ。
大人の快適に眠れる限界は4人でしょうか。
BCキャノピードームの良いところその1:風に強くなった
ちなみにこのBCキャノピードームのレビューなんですけれども、
冒頭で申し上げたと思いますが、僕たちが初心者の頃に使用していたテントは、BCクロスドームというテントでした。
早速キャノピードームじゃないテントの話なんですが、テントを立ち上げるのに使うポールという部品の素材が風に弱い素材(FRPポール)でした。
結構すぐにポールが割れちゃって、多分10回位で割れちゃったのかな。当時の使い方が悪かった可能性も高いですが、それでも10回で割れちゃうのは正直微妙でした。
一方でこのBCキャノピードームは、立ち上げるのにBCクロスドームのFRPポールと違い、スチール製の頑丈なポールを使用します。
なので、風が強くてもロープさえしっかり張っていれば、ポールが折れてしまうようなことはほぼありません。この点は地味に重要で、テントが長持ちするかどうかはテントの生地がどうとかというよりはポールが壊れるかどうかだったりします。
少なくとも僕の経験上(500泊以上)してきて、テントの生地がイカれるよりもテントポールが壊れてダメになることの方が多かったように思います。
テント生地が裂けるような状況は中々ないので!その時はよっぽど暴風域(風速15m以上)でキャンプをしたときとかになりますし、そもそもそんな時にキャンプはやってはいけない……
BCキャノピードームの良いところその2:居住性が高くなってる
次点の良いところについてですが、居住性が高くなっている点ですね。
ドーム型テントに関して、テントの中で立てて頭が当たらないテントはコールマン以外ではほぼ無いんじゃないかと思います。
実際にコールマンのテントを開発されている方にお話を伺った際に「コールマンの商品はテント内で立てる様に設計しています」というお話をされていて、コールマンのこだわりの1つのようです。
で、さらに言えば他のコールマンの初心者向けテントの中でも、構造上、1番広く感じるじゃないかなと思います。
実際、テントの高さが190cm位になってるのかな。テントの中に入った時に高さがあると、凄く広く感じます。また、テントの中で大人が普通に立てるのは地味に便利です。
子供がキャンプ場で遊び回って汗だくになった時に着替えさせたり、そういう使い方も出来ますし。
単純に広いのもいい感じです。大人5人だとちょっときつめ、大人4人で余裕を持って眠れます。なので、大人2人子供2人の家族もゆったり眠れます。
BCキャノピードームの微妙なところ:収納時が重い
大したデメリットではないんですが、収納時の重量がBCクロスドームに比べて若干重いことです。
BCクロスドームが大体11キロ程度で、BCキャノピードームが14キロ程度なので、3キロ差くらいです。
オートキャンプ場を利用される方が殆どだからぶっちゃけあんまり関係ないとは思うんですが、マンションの5階とかに住んでる方は地味に効く3キロなんじゃないだろうか。
まぁ、とにかくそれ程度のデメリットだと思います。
以上で、コールマンBCキャノピードームの立て方の記事となります。
僕達が始めた頃よりもかなり構造が良くなっていて、居住性も耐久も上がっていました。良いことだなぁ。
キャンプ初心者に十分なスペックと使用感があるテントですので、安心して購入して大丈夫だと思います。
あとは設営前にYouTubeで設営動画を見ておくとよりスムーズに立てられるかと思います。
次回は雨への強さなども含めたレビュー記事を書きます。
ではでは、楽しいキャンプライフをお送り下さい!!
スノーピークのアメニティードームに対して、こちらはテントに屈むことなく入れるというのが1つのウリです。なので、小さいお子さんがいるファミリーキャンプにはいい感じですね。
今回紹介したキャンプ道具
下記リンクの商品はスポーツショップのアルペン限定セット品なので、今回紹介したWild-1とは違って寝袋はセットになっていません。ご注意下さい。
みんなのコメント!
インナーじゃなくてシンナーシート
トベそう
カサイさん
ありがとうございますー
修正しときましたー!