ども、さくぽんです。
北軽井沢は草津温泉まで30〜40分に行けるという最高の立地です。ここにきて1ヶ月半近く経ちましたが、すでに3回行ってます。いや、最初の頃はフィールアースで忙しかったので、むしろここ3週間くらいで3回行ってますね。
さて、今日は薪ストーブの話です。お待たせしました。
この記事は2019年11月に追記・再編集したものです。
時勢の句みたいなものは投稿当時のものですので、生暖かい気持ちでみてください。
レッツ冬キャンプ!薪ストーブをシェルターやスクリーンタープに入れる方法
冬キャンプのマストアイテム【薪ストーブ】その使い方を細かく紹介していきます。まずはコメリなどのホームセンターへ買い物へ行くところからスタートです!
2019年現在はAmazon等でさくっと買えちゃったりもしますが、できれば一度ホームセンターまで見に行ったほうが良いかと。思いの外大きかったりするしね。イメージつけるのは大事です。
薪ストーブをキャンプで使うなら、煙突が重要!!
持っている、あるいはこれから買おうとしている薪ストーブの煙突の本数は把握されていますでしょうか?
もともとセットで付いてくる煙突でも十分使えるは使えるんですが、燃焼効率を良くしたり、不完全燃焼をなるべく起こさないようにするためには、実は煙突が肝だったりします。
僕らが持っているホンマのクッキングストーブだとまっすぐの煙突はわずか1本です。これでは足りないので煙突を買い足します。
クッキングストーブだと、薪ストーブからすぐに真上に抜けるようなのが初期装備ですが、これだと空気を引き込んでくれにくい。なので、煙突を買い足すことで使い勝手を良くしていきます。
ちなみに買い足さないと、割とマジでずっと燻ってて火力が上がりにくいとか、煙が逆流してテントの中がピンチになったりします。
さて、ホームセンターなどで何を買い足せばいいのかと言いますと、煙突とその他にも必要な具材があります。
- 煙突3本(合計で煙突が4本になるようにします)
- ベニヤ板2枚(薪ストーブの種類によりますが、僕は縦600×横450を購入)
- 蝶番(ちょうつがい)にできるようにする部品
- 追加で火の粉ガード
です。これらをホームセンターで買いましょう。だいたいそれなりに大きいホームセンターならどこでも売ってます。
僕らが使用している薪ストーブの煙突の直径は100mm。僕が行ったコメリでは108mmのものや120mmのものも販売されていましたので、購入の際は気をつけてくださいね!これを合計4本になるように購入します。
お使いの薪ストーブによって煙突のパイが異なりますので、事前にメモを取ってから買いに行きましょう。なんにせよ、自宅で一度組み立ててみましょうね。
あとはベニヤと蝶番を購入。どうでもいいですけど、「ちょうつがい」って「丁番」と買いて「ちょうばん」って言ったりするみたいです。グーグル先生が教えてくれました。
ベニヤはシェルターの生地を守る役割を果たすためのものです。これがないと薪ストーブをシェルター内に入れることはできないです。
他にも脚立でなんとかする手もありますが、個人的にはベニアを使ってしっかり安全マージンを作ったほうが良い気がします。
ベニヤ板を蝶番でつなぎます。縦長になるようにするのがポイントです。あ、ちなみにベニヤ板は600×450を購入しました。これでピッタリです。
写真ではクッキングストーブだけですが、同じホンマ社の時計型ストーブも同じベニアのサイズでいい感じだったりします。
蝶番で繋げたベニアを上の写真のように立てます。
使用の際は上の写真のように、横に引く煙突の上にかぶせるように立てます。
テントの中にどうやって入れるのかはこのあとご説明をば。
薪ストーブと煙突を接続する
早速薪ストーブと煙突を接続していきます。
クッキングストーブは、本来であればL字で真上に曲げますが、横引きするのに横にまっすぐの煙突を繋ぎます。
その後、元々付属していたL字(エルボ)の煙突を繋ぎ真上に煙突を流していきます。
で、ここが一番大事なポイントになるますが、煙突の横と縦の本数が重要です。
横引き1に大して縦3は基本の煙突の組み方になります。
買ってくる煙突の本数をうっかり間違えて縦の煙突2本しかない写真ですみません。
貴様にしては珍しいうっかりミスだな。ちなみに2019年時点ではちゃんと一本買い足しております。
不恰好ながら上の写真の様な感じです。この時に、煙が出る方向にも注意して煙突の頭をとりつけるようにしてください。熱風でテントが溶けたり、火の粉で穴があいたりする可能性があります。なので、可能なら火の粉ガードと呼ばれるパーツを装着の上、風向きを読んで、風下にテントがこないようにしましょう!
ちなみにこの煙突の熱風でコールマンのヘキサタープに穴を開けたのは私です。一瞬で開きますのでご注意。
いよいよシェルターに薪ストーブを設置
2ルームテントやスクリーンタープなどの入り口のどこかを開けます。テントの中側に薪ストーブ、テントの外側に煙突が出るようにします。
そして、先ほど作ったベニア板を煙突の横部分にかぶせるように立てます。この時、ベニア板が煙突に触れないように十分に広げて使いましょう。
この時、テントの生地が煙突や薪ストーブに直接当たらないように、しっかりベニア板に沿わせるようにします。
ちなみにこうやってしっかりと煙突とテントの間に隙間を空けないと大変なことになります。
読者がやらかしちゃった恐怖のお話を一度は読んでからトライして欲しい。
最後に、蝶番の板とシェルターの裾をペグで固定します。理由は2つあります。
ベニヤ板がズレた場合、テントが煙突や薪ストーブ本体に触れて一瞬で燃える可能性が高いからです。左右を固定すればまぁ動くことはないでしょう。
同様にシェルターの裾をペグダウンすれば万が一風にあおられてシェルターの生地がバサバサとなっても煙突部分に触れることはないです。これを怠ると風が吹いたときに「ジュっ」っといってシェルターが燃えます。
燃えるときは本当に一瞬です。めんどくさがらずにしっかりと行いましょう。
(煙突が1本不足してるので不恰好ですが)これでほぼ完成です。
あとはこのままの状態だと煙突がかなり不安定で風に煽られたときに倒れてしまう可能性もあり危険です。なので、パイルドライバーなどで固定します。
我々のおすすめはスノーピークのパイルドライバーにステンレス製の針金をぐるぐると巻きつけて固定します。こうすることによって、突風などで煙突が煽られても倒れることはないです。
固定するときのポイントはステンレス性の針金のように、熱に強い素材を使うこと。煙突とランタンポールを直接巻きつけると素材によってはランタンポールが痛みます。
火の粉ガードも幕体に穴をあけない、燃えないようにするためには大切。
参考記事:【冬キャンプをされる方は必ず読んでください】キャンプの時、一酸化炭素中毒には絶対気をつけてください。
薪ストーブを使う時はフィールドラックを使って!
キャンプ場って直火がNGのところが多いですよね。それは直火がもたらす地面へのダメージを考慮してのことなのですが、それは薪ストーブにもいえるのです。
これ、本当に申し訳ない話なのですが、僕達が初心者時代にはそんなことを気にせずに普通にそのまま地面に限りなく近い状態で薪ストーブを使っていました。
いや、ほんとにホンマのクッキングストーブって足が短いんだけれど、そのまま地面にドンと置いて使っていた。
もしキャンプサイトが芝生だったならば、その芝生は焼けてしまいますし、そうでなかったとしても地面へダメージを与えてしまうことは確かです。
そんなことを昨年スウィートグラスで話をしていたのですが、それについての解決策が出ました。
ちなみに実際に3年間みっちり一つのキャンプ場で仕事をして、他のキャンプ場でもスポット的に働いてきたりもしましたが、焚き火台や薪ストーブが地面に近すぎて芝生や地面が焼けてしまった光景はもう何度も見てきました。その度に悲しい気持ちになったので、昔の自分もそうでしたが、ぜひ皆様ご一読、ご一考頂ければと思います。
薪ストーブをユニフレームのフィールドラックの上にのせよう
燕三条のキャンプ用品メーカーユニフレームから発売されているフィールドラックを使うんです。
色んなモノをこのラックの上に置くことによってキャンプサイトが小綺麗になるユニフレームのフィールドラック。
これの上に薪ストーブを置くことによって、薪ストーブの熱が地面へと影響を可能な限り与えないようにすることができます。
こんな感じで、地面と薪ストーブの間に結構な空間が開きますので、断熱というか風通しと言うか、そういうスペースが生まれます。
こうすることで薪ストーブの(かなりの)熱量を地面に可能な限り与えずに済むのであります。
え、火力的に大丈夫なの?溶けたりしないの??という心配無用
で、気になるのが耐荷重やらその耐久性やら。薪ストーブって燃やしに燃やすと表面が真っ赤になってものすごい温度になるんですよね。
ちなみに表面が真っ赤になるほどは燃やしすぎなのでご注意
これを最初に見た時は「え、溶けたりしないっけ?」って思いましたが、全然大丈夫でした。材質はクロムメッキとスチール。
しかも、安定のユニフレーム製品。薪使い放題のキャンプ場でガンガン燃やしましたけど、全く問題ありませんでした。
耐荷重的にも、カタログスペックで30kgまでのせることが可能なので、その点も全くもって問題なしですね。
地面との距離を保つには他にも方法あるけど一番これが楽な方法だと思います!
使わないときにはフィールドラック単体の用途として使えるので一つあると楽ですよ!
更に地面へのダメージを減らす方法
途中から失礼します。ヤマケンです。
更に地面へのダメージを減らす方法として考えられるのは、フィールドラックの下に薪を並べておくことです。
ちょっと使っている道具も違うし、写真が分かりにくいとは思うんですが、上の写真の焚き火台(薪グリル)の下の方みたいに、薪を並べておくとそこで遮熱されます。
さらに言えば、薪ストーブ側の面を乾燥させることにも繋がります。
ただ、このときの注意点としては、
- 下になにか敷いてから薪を置かないと地面側が湿気てしまうということ
- 余りにもぎゅうぎゅうに並べないようにすること
です。前者についてはそのままのとおりですが、後者については、恐らく火が付いてしまうことは無いとは思いますが、下に敷いた薪が万が一燃えてしまわないようにきをつけようねって話ですね。
こちらからは以上です。
最後に。薪ストーブを使ったキャンプは魅力的だけど….
他の冬キャンプに関連した記事の殆どで述べていますが、冬キャンプは割とマジで過酷です。
必要十分な知識と必要十分な装備を持って望めば、始めることは難しく有りません。
ただ、今回の薪ストーブをテントに入れる事自体、メーカーは推奨しておりません。火災の危険や一酸化炭素中毒の危険があるからです。
なにか起こった時、自己責任では済まされないことも起こり得ます。ですので、自分の頭で考え、準備することが何より大切になります。
一応僕達のこれまでの知識や経験をまとめた記事がありますので、よろしければご参照ください。
まとめ
結果、薪ストーブを2ルームテントの中に入れて使う時にに必要なものをまとめると
- 薪ストーブ本体(できればセット品)
- 煙突は横:縦=1:3。
- パイルドライバーなどの支え
- パイルドライバーと煙突とを固定する針金
- 地面との距離を保つフィールドラック
- 幕に触れさせないようにするためのベニヤ板(※ミニ脚立を使う人もいる)
こんな感じです。結構大掛かりな荷物になります。
キャンプブームが起きて、今年の冬は各キャンプ場が大いに盛り上がることでしょう。おそらく色んなところで薪ストーブを使用しているシーンをみると思います。
ただし、過去の僕達のように、知らず知らずのうちにキャンプ場の自然にダメージを与えてしまうこともありますし、冬キャンプは危険と隣合わせなので、無理せずにまずは経験豊富な方と一緒に始めることをオススメします。
自分たちを擁護するつもりではないですが、そういう失敗を重ねて経験して覚えていくものだったりするので!
ここを批判しまくってしまうと悲しい結果にしかならないからね。
それでは、楽しい冬キャンプを!
みんなのコメント!
酒飲んで眠ってそのまま死亡が見えますねぇ。「ここさえ読まなければ」とか愚痴言われるんでしょうね。
”フィールドラックはステンレス製なので、溶ける心配もなく安定します。”
楽しく読ませて頂いています。
しかし、フィールドラックはステンレスではありません。
鋼板にクロームメッキです。
僕にとってはたいした問題ではありませんが(2個使ってます)今後
買いたいと思っている人には”問題”だと思いますので一言・・・・
書き込みさせていただきました。
(すみません、すべてのブログ等に対して、初めての書き込みです。)
諸岡哲夫さん
ガルボです。
スチールとクロムメッキなんですね。
私がステンレスだと思い込んでヤマケンに情報を伝えました。ご指摘ありがとうございます。
すぐ訂正いたします。